
子供の身長の伸びとストレスの関係について詳しく解説!
子供の身長がなかなか伸びずに悩んでいる親はたくさんいます。「チビでも大きい子に負けないように頑張れ」とは言うものの、やはり体格はいいに越したことないです。
栄養が足りない睡眠が足りないストレス様々な要因があるとは思いますが、私の経験上、ストレスは子供の身長の伸びに大きく関係しているのではないかと思います。
ストレスと子供の身長の関係
寝ている間に成長ホルモンが分泌されるという話はよく知られています。成長ホルモンは骨の成長を促してくれるので、子供の身長を伸ばすためにはとても大切なものです。
眠りに入って3時間くらいで成長ホルモンが分泌されますが、睡眠の質が落ちると当然成長ホルモンが分泌されにくくなります。心身ともに疲れすぎていたり、日中にストレスを感じてうまく解消できないまま眠りにつくと子供は眠りが浅くなってしまうようです。
人はストレスを感じると、心の平穏を保とうとしてコルチゾールというホルモンが分泌されます。コルチゾールはストレスホルモンともいわれ、ストレスと低血糖に反応して分泌されるホルモンです。
このコルチゾールが増加すると、夜ゆったりとリラックスするために必要なセロトニンを減らしてしまうため、眠りが浅くなったり寝られなくなります。また、このコルチゾールが増えすぎると、成長ホルモンの分泌を邪魔してしまうのです。成長を心待ちにしている子供の身体にとってありえない話です。
また、ストレスはカルシウムも消費してしまいます。ストレスから心を守るために血液中のカルシウムイオンを消費するのです。血液中のカルシウムが不足すると骨の中に溶けているカルシウムが溶け出して血液の不足分を補います。
それでなくてもカルシウムが不足しているから身長が伸び悩んでいるのに、骨の中のカルシウムを持っていかれてはたまりません。
ストレスを感じると、心の平穏を保つために身体が反応しますが、その反応が子供の身長を伸ばすために必要なホルモンの分泌や栄養素に悪影響を及ぼすという事なのです。
ストレスが原因で子供の身長が伸びないと感じた例
ここで、うちと同じように子供の身長が伸びない事で悩んでいるご近所さんの体験談をご紹介したいと思います。
このご近所さんが悩んでいたのは次女の身長だったのですが、身長が伸びてこない理由にストレスが関係していたのではないかという事でした。
ご近所さんの次女の場合
ウチの次女は三姉妹の中で一番神経質な性格で三人の中で一番チビです。
次女は人の表情の細かい変化や声色の変化にも一番敏感です。
そんな次女だけが伸び悩むのはやはりストレスが関係あるのでは。。。
そう思って回りを見渡すと、すくすく大きく育っている子は一概には言えませんが、どこかのんびりしていたり、おおらかだったりマイペースな子が多い気がします。
ストレスが身長の伸びに影響するとなると、母としては、なんとしてもそのストレスを取り除いてやりたいところです。何がストレスになっているのか、何が子供を追い込んでいるのか、子供の様子をよく見て、子供とたくさん話して見極めてあげようと思いました。
ウチの次女の場合は小学校時代のプレシャーが大きかったのかなと思います。次女の所属するバスケットボールチームは全国大会出場を目標にしていました。毎朝学校に行く前に5キロのランニングをして、学校から帰ったら毎日のように練習して、週末は、全て試合。
そんなチームでポイントガードというチームの司令塔にあたるポジションを任されていました。誰よりも小さな身体で、チームを勝たせなきゃいけないというプレッシャーと日々戦っていたと思います。
家での会話もほぼバスケの話題でした。私も母としてそんな次女を追い込んではいけないと思い、できるだけプレッシャーをかけないよう『楽しんで』と声をかけるようにしていました。
でも敏感な次女は、そんな言葉の裏にある私の期待を感じ取っていたのだと思います。性格的に自分を追い込んでしまうタイプの子供のストレスを取り除いてやることは本当に難しいと思います。
小学校最後の大会で悔し涙を流し、中学校でまた懲りずにバスケ部に入りました。今はまだプレッシャーと無縁の新入部員です。最近、少し背が伸びています。
小学校時代、一年間で4pくらいしか伸びてきませんでしたが、中学校に入って3ヶ月で2p伸びています。食事の量も特に変わりません。変わったことといえばプレッシャーから解放されたことと、朝のランニングがなくなったので朝ゆっくりと寝られるようになったこと。
私との会話も学校での出来事の話題が増えました。そういった環境の変化によって次女の気持ちにもゆとりができたように思います。心のありようが身長に関わるのだと改めて実感しています。
子供のストレスを減らすために大人ができること
子供は自分で何がストレスになっているのか気づいていないことも多いです。
いじめられていたり虐待されていたり、外的要因によるストレスは比較的対応しやすいですが、先ほどご紹介したご近所さんの娘さんのように、子ども自身も気づかないうちに勝手に抱え込んでいたり自分を追い込んでいる場合があるのです。
何気なくかけた親の言葉一つに縛られて苦しんでいたり、思い込みや想像で悩んでいたり、大人からすれば「は」と思うようなことでも子供の心は揺れてしまいます。
ではそのようなストレスにどう対処していけばいいのでしょうか。この場合はそのストレスを取り除くというより、その子供を取り巻く環境を良くしていくしかないと思います。
子供がコルチゾールの分泌に頼らなくても心の平穏を保てるよう、母ができること、それはもう母の笑顔しかないです。
学校で嫌なことがあったり傷つくことがあって、それを家で話す気になれなくても、家庭が明るくてお父さんやお母さんが楽しそうに穏やかで居てくれたら、子供にとってそれ以上の安心感はないでしょう。
子供の気持ちが軽くなるような環境を大人が意識して作ってあげることが大切です。
子供が伸びやかに成長するために、ストレスを抱え込まないように、私たち親ができることはたくさんあります。
当たり前のことですよね。三食おやつ。成長期には必須です。
忙しい現代人にはなかなか難しいでも一番大切です。
清潔感のある環境は心が穏やかになりますね。
「お母さん機嫌悪いかな…」なんてビビりながら帰宅するのはお父さんも嫌ですよね。
家で家族と爆笑できるって本当に幸せなことです。
子供を自分の所有物にしてしまってはいけません。
ついつい“子供のくせに”“子供だから”とナメてかかってしまいますが、その態度が子供にとっては「認めてもらえない」というストレスになってしまっているかも。
毎日仕事や家事に追われ忙しい私達母親にとって、これらを実践することはなかなか大変です。かなりの意識と努力が必要です。
でも、小さい身体で日々頑張っている子供の成長のために必要だと思えば、お母ちゃんは頑張れるはず。それが親というものです。
ちなみにこの母の努力、決して押し付けがましくやってはいけません。子供が成長してふとしたとき、「お母さん、私が知らない間にこんなにしてくれてたんだ」と気づいてくれる程度のさりげなさですることが大切です。
子供のストレスが軽減され、身長が伸びだすころには、私たちも母としてずいぶんとステップアップしていることでしょう
